「教養の森」センター5周年記念シンポジウム開催!

「教養の森」センター5周年記念シンポジウム開催!

12月15日(金)に「教養の森」センター設立5周年記念シンポジウム「わかりあえないことから」が開催されます。

教養教育のこれまで・そしてこれからの在り方を考えていくシンポジウムのゲストには、世界的劇作家である平田オリザさんを迎えます。

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いずれも定員250名・入場無料。和歌山大学学生・教職員は事前申し込み不要です!(告知チラシPDFはコチラから)

 

和歌山大学型の教養教育

大学入学のための受験勉強をして、入学した後は何のために勉強をするのでしょう。

卒業のための単位を取り揃えることが勉強でしょうか。

そもそも入試は入学に必要な知識を有していることを証明するための試験であって、

合格したから大学生になるというわけではありません。では、「大学生になる」とはどういうことか?

 

就職活動の時期になると、「あなたは何者か」と問われます。

"大学生らしい"活動をして社会に貢献できる"人材"だとアピールしよう!なんて対策本には書いていますが、

"大学生らしい"ってなんでしょう。"人材"ってなんでしょう。それは、誰にとってなのか?

 

自分について考えるとき、自分のことだけを考えていても行き詰まってしまうばかりです。

和歌山大学の教養科目は、他の多くの大学のように1,2年次だけではなく、大学生活を通して履修することができます。

和歌山大学では、学部での「専門教育」を<専門家になるための教育(the art of being a professional)>

「教養教育」を<人間になるための教育(the art of being a human)>と解説しています。

ともに4年間通じて履修することで、それぞれの学びが還元されるように設計されています。

 

また「教養の森」が全学部・全学年に開かれていることで、自分と同じ学部・学年だけではない様々な他者に出会うことができます。

その他者は本や映画、さまざま芸術でもあって、そうしたたくさんの出会いが、より広い視点・より大きな尺度で考えるためのヒントになっていきます。

私たち一人ひとりの幸福を追求する学びが、和歌山大学教養教育の理念です。

 

◆過去に学生の視点から「教養の森」について書かれたブログはコチラ

「人間に成るということ」

キョウヨウについて考える。【ワダイの歴史②】

 

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「教養の森」シラバス

 

シンポジウムは二部構成!ゲストに世界的劇作家・平田オリザさん

そんな和歌山大学の教養教育の拠点・「教養の森」センターは今年10月に設立5周年を迎えました。

シンポジウム全体のタイトルは、「わかりあえないことから」

これは平田さんの2012年に出版された著書『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』からの引用です。

和歌山大学の教養教育はいま、大学生にとってただの授業、大学教員にとって単なる担当する授業となってしまっていないでしょうか。

その在り方について、どんな未来が想像できるでしょうか。

 

シンポジウム第一部(3限)は

平田オリザさんの特別基調講演「演劇[ドラマ]から見る教養教育のあり方」

平田さんは演劇の最前線で活躍しながら、演劇を用いた教育活動を研究テーマとして大学教育にも関わっています。

そんな平田さんならではの視点で教養教育について語ってもらう予定です。

 

第二部(4限)は

パネルディスカッション「教養の冒険――大学教育の未来のために」

パネリストとして平田さんに加え、「教養の森」センター長である天野雅郎先生、

人文社会科学系長の永井邦彦先生、工学自然科学系長の伊東千尋先生が登壇します。

4名によってどのような対話が生まれるか楽しみです。

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左から天野先生、永井先生、伊東先生

 

パネリストの一人である天野先生にお話を伺ったところ、

「パネリストの専門分野はそれぞれ全く違うので、「わかりあえない」かも(笑)。

 けれど、「わかりあうことができる」というのは勝手な思い込みで、教養教育というのは本来、多様な観点から考えらえるようになるためにある。

 当日のディスカッションでは、平田さんのご専門である演劇やコミュニケーションといったお話を越えて、

 和歌山大学の教養教育の未来について議論していくことができたら。」

と語っていました。

 

◆登壇される先生方に過去にインタビューしたブログはコチラ

永井先生:楽しく、堂々と、余裕を持って【となりの主人公⑪】

伊東先生:生まれ変わるシス工【となりの主人公⑬】

 

さらにワークショップも同時開催!

平田さんは本業のかたわら、演劇ワークショップを全国各地で活発に行っています。

演劇の技法を教えるものではなく、場面設定やセリフを考え自分ではない誰かを演じることで

参加者がコミュニケーションについて主体的に考えるワークショップとなっています。

ももいろクローバーZが主演した映画『幕が上がる』(平田氏の小説が原作)の撮影・演劇指導でも、

その手法が取り入れられたことが話題となりました。

和歌山大学ではどのようなワークショップが行われるのか、当日までのお楽しみです。

こちらはすでに参加・見学とも申込みを締め切っています。

ワークショップのレポートは後日アップ予定です!

 

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現在大学図書館入り口では、平田オリザさんの著書を集めた特設コーナーが作られています。当日までの予習に立ち寄ってみては。