【観光学部3年生】永田 理紗(むすび屋弥右エ門茅葺きプロジェクト)
2021.04.08
こんにちは!むすび屋弥右エ門茅葺きプロジェクトです!
この活動は、わかやま未来学副専攻プログラムのひとつです。和歌山県かつらぎ町志賀地区にある茅葺き屋根の古民家ゲストハウス「古都里 志高庵」を中心に、茅葺きコミュニティの復活を最終目標として活動しています。多くの人々に茅葺きの魅力を発信するため、茅刈りイベントや、茅葺きワークショップの開催もしています。
そもそも茅葺きとは...
日本昔話に出てくるような写真のような屋根のことです。
茅葺きは葺き替え作業が必要であり、いらなくなった茅たちは肥料となり、図のように循環します。そのため世界では、最先端のサステイナブル(持続可能)でエコな素材として超注目されています。2020年12月17日に、茅葺き屋根は「伝統建築工匠の技 木造建造物を受け継ぐための伝統技術」の中の一つとして、ユネスコ無形文化遺産にも選ばれました。茅葺きは人との協力が必要不可欠であり、個人主義が進む現代だからこそ、この結びつきを復活させたいのです。
最終目標
私たちの活動拠点である和歌山県の志賀地区は、茅葺き屋根の民家が集まる茅葺き集落です。しかしその現状は、地域にある茅葺き屋根24軒全てが葺き替えをできず、トタン板を被せてしまった状態です。この地域の全てのトタン板を剥がし、志賀地区の茅葺き集落を復興させたいのです。その活動の中で、新しい茅葺きの文化や今の時代にあった新しい茅葺き共同体の形を提案します。 白川郷で葺き替え作業があったときの写真です。国も世代も越えて、たくさんの人たちが協力して葺き替えを行いました。この景色を、私たちは和歌山でも生み出したいと考えています。
なぜ「おむすび」?
以上の理由から、私たちは「人と人を結ぶ」をモットーに、プロジェクト内外大勢の方を巻き込んで活動しています。このモットーにぴったりの「おむすび」を茅葺き屋根のお店で売りたいと考えました。そのため「おにぎり」ではなく、「おむすび」という呼び方にこだわっています。
今までの活動
■茅葺き茶室
活動を通じて、実際に茅葺きがしたい!という気持ちが芽生え、簡単安全にできる竪穴式茶室をつくることにしました。茅を葺くときには茅葺き職人である相良育弥さんにやり方をご教授いただきました。茶室は骨組みの竹や屋根の茅、芝棟に植える植物まで、徹底的に地域のものにこだわって作りました。その当初の穴掘りから、自分たちだけでなく地域内外関係なく大勢の人に協力していただきながら完成させることができました。
■茅刈りイベント
昨年11月から和歌山県の生石高原で茅刈りイベントの開催をしており、ススキ草原の景観維持と茅場(茅束を調達できる場所)としての使用を目的としています。ありがたいことに多くの方々にイベント参加をしていただきましたが、茅刈りを一緒にしたいけど行けない...でも茅場を保全したい!という方も支援ができるように、イベント開催費用のためのクラウドファンディングを行いました。
<MOTIONGALLERY クラウドファンディングページ>
なんと、大勢の方の応援・ご支援のおかげで無事目標額を達成いたしました!!本当にありがとうございました^^
そして、そして、ビックニュースです!!おむすび屋、本格始動
5月末より、刈り採った茅を使って茅葺き屋根のおむすび屋さんをつくるためのクラウドファンディングを行います。<READYFOR>
インスタグラムやフェイスブックなどで最新情報をお届けいたしますので、是非ご覧ください!
最後に
このプロジェクトは人との結びつきを大切にしています。少しでもこの活動に興味があり、一緒に参加したい方も大歓迎です。下記SNSより、連絡お待ちしております。和歌山にしかないこの景色や魅力、そして人との結びつきを皆様と共に守り、維持していきたいです。どうぞ、このプロジェクトをよろしくお願いします^^
和歌山大学 むすび屋弥右エ門茅葺きプロジェクト
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