大学の勉強で、一番大切なものは何ですか?【オープンキャンパス模擬講義③】

2016.07.12
オープンキャンパスでは、教養教育の模擬講義があります!
教養教育というものに、なじみのない人がいるかもしれないので、まず大学の授業科目を紹介します。
大学には、所属学部で学ぶ専門科目と、全学部共通でみんなが学ぶ教養科目があります。
教養科目は自分の視野を広げ、人生を豊かにしていくために学ぶものです。
たとえば僕は教育学部で、専門科目として社会科のことや教育学を勉強しています。
教養科目では日本文学や西洋美術史、企業経営論などを勉強しています。
専門科目だけでなく、教養科目を学ぶことで知識の偏りを避けることができ、視野を広げることができます。
柔軟な思考ができるようになることは、教師になったときも役立つと思います。
和歌山大学は教養教育に力を入れて、4年前に「教養の森」センターをつくりました。
「教養の森」センターはオープンキャンパス当日、図書館(新棟)4階で、授業の作品公開やパネル展示を行っています。
今回の模擬講義は「教養の森」センター長、天野先生が行います。
天野先生は教育学部で、哲学を専門として教えている教授です。
そんな先生が行う模擬講義は「大学の勉強で、一番大切なものは何ですか?」
大学とは、どういう場であるべきなのでしょうか?
模擬講義を紹介するにあたって、天野先生にお話を伺いました。
天野先生がおっしゃるには、大学は以前と比べて、ずいぶん変わったそうです。
以前の大学は、どちらかといえば自主的に、自由に学問を追究していくという雰囲気が強かったみたいです。
最近の大学は社会との関わりも増え、就職・キャリアも意識した場になりました。
先生自身は、学生時代から自分のアパートや図書館で、もっぱら本を読む生活を送っていたとか。
その結果、先生の家は今では数万冊の本であふれ、本の置き場にも困るほどだそうです。
また、先生の「人間は人生で学生時代に考えたレベル以上のことは考えられない」という言葉も印象に残っています。
より大学で学ぶ機会の貴重さ、限られている4年間という短い時間を意識せずにはいられませんでした。
大学の勉強で一番大切なものは何なのか?
この模擬講義を聴くことで、自分なりの答えを見つけることができるかもしれません。