2025年8月26日、国連食糧農業機関（FAO）は、2015年12月に和歌山県みなべ・田辺地域の「梅システム」が世界農業遺産（GIAHS: Globally Important Agricultural Heritage Systems）に認定されたことに続き、和歌山県有田・下津地域の「石積み階段園みかんシステム」を世界農業遺産に認定しました。

　本学の教員も有識者として携わってまいりましたが、今回の認定は、地域の生産者の皆さまのたゆまぬ努力に加え、和歌山県農林水産部農林水産政策局農林水産振興課 里地里山振興室をはじめとする関係機関のご尽力、さらに県政における継続的なリーダーシップの結晶であり、和歌山が世界に誇る農業文化が改めて国際的に認められたものです。

　本学においても、これまで地域と協働しながら研究や教育活動を積み重ねてまいりました。今回の認定を契機に、世界に開かれた地域づくりへの貢献を一層深め、学術の立場から持続可能な農業や地域資源の継承に寄与してまいります。

　このたびの栄誉ある認定に、心よりお祝いを申し上げます。

和歌山大学長
本山　貢