Interview

先輩たちの声

観光学部

地域の魅力を見つけ、伝える。 観光学の学びを生かして広報やメディアの現場へ

在学生

観光学部4年(2026年度)
大阪府 大阪桐蔭高等学校 出身

掛江 菜月さん

自己紹介と、現在観光学部で学んでいることを教えてください。

観光学部4年生で、地域再生コースの八島ゼミに所属しています。学生代表団体である新聞会では約2年間会長を務め、現在は硬式野球部や学生広報の活動にも取り組んでいます。

現在は授業の履修をほぼ終え、卒業論文に取り組んでいます。卒業論文のテーマは、「フィルムコミッションを活用したロケ地観光の可能性―和歌山県におけるフィルムツーリズムの展開に着目して」です。和歌山県内の映画やドラマのロケ地を活用した観光について、和歌山市の観光担当者や関係者へのインタビューを行いながら研究を深めています。

観光学部を選んだ理由を教えてください。

将来はマスコミの仕事に携わりたいと考えており、そのために観光学を学ぶことが自分の目指す仕事につながると思い、観光学部を選びました。

小学生の頃に暮らしていた沖縄では、観光客の増加による地域への影響を身近に感じており、観光には地域を活性化する力がある一方で、さまざまな課題もあることに関心を持っていました。また、まだ広く知られていない地域の魅力をメディアを通して幅広い世代に届けたいという思いもありました。

そうした経験や思いから、観光そのものだけでなく、地域の魅力や課題を「どのように伝えるか」まで考えながら学べる点に魅力を感じました。

また、観光は地域や文化、交通、メディアなどさまざまな分野と関わっており、幅広い分野を学びながら、自分の興味や関心を見つけて学びを深められる点にも魅力を感じました。

観光学部での学びの中で、特に印象に残っている授業や経験を教えてください。

特に印象に残っているのは、2年生前期に履修した磯ノ浦でのサーフィンの授業です。実際に海に出て、和歌山ならではの自然を体感しながら学ぶことができました。

また、就職活動を意識するようになってからは、授業への向き合い方も変わりました。将来メディアの仕事を目指す中で、観光学を学んでいるからこそ持てる視点があると感じています。例えば地域や観光地について学ぶ際も、「自分が情報を発信する立場なら、何をどのように伝えるだろう」と考えるようになりました。

「観光と交通」の授業では観光地へのアクセスについて学びましたが、ドキュメンタリー番組等でこれまで得てきた知識と結び付けて考えるなど、異なる分野の学びを関連づけて考える力が身に付いたと感じています。

学業以外では、どのような活動に取り組んでいますか。

学業以外では、硬式野球部で広報活動を担当しているほか、学生広報の活動にも取り組んでいます。

硬式野球部では、SNSやホームページ、ブログの更新、動画制作などを通じて、和歌山大学硬式野球部の魅力を多くの方に知っていただき、応援していただけるチームを目指して活動しています。Instagramやブログでは試合結果だけでなく、選手の様子やチームの日常、受験生へのメッセージなども発信しています。また、公式YouTubeに掲載する動画の制作にも携わり、選手やチームの雰囲気が伝わる情報発信を心掛けています。

こうした活動を通して、自分たちが伝えたいことだけではなく、見る人が何を知りたいのかを考えて情報を届けることを意識するようになりました。

観光学部での学びと、硬式野球部での広報活動にはどのようなつながりがありますか。

観光学部で学んだ「地域の魅力を見つけ、相手に伝える」という視点は、硬式野球部の広報活動にも生かされています。

例えば、毎月の活動を紹介するマンスリーダイアリーでは、写真を多く活用し、日々の活動の様子が伝わるよう工夫しています。また、Instagramでは試合で活躍した選手だけでなく、遠征や日常の活動の様子も発信し、チーム全体の雰囲気を感じてもらえるよう意識しています。

動画制作では選手の名前を表示したり、全国各地から集まる選手を紹介したりする企画も行っています。単に情報を発信するのではなく、「誰に、何を、どのように伝えるか」を考えることは、観光学部で学んできたことと共通していると感じています。

地域の魅力を伝えることへの関心から、テレビ局でのアルバイトにも挑戦されています。アルバイトを始めたきっかけを教えてください。

もともとテレビが好きで、将来はテレビ局で働きたいと考えていたことから、大学1年生の春にテレビ局でのアルバイトを始めました。

観光学部で地域について学ぶ中で、地域の魅力や課題を伝えるメディアの役割にも関心を持つようになりました。また、メディアの仕事について実際の現場を知らないまま将来を考えることに不安もあり、報道の現場を経験したいと思ったこともきっかけです。

現在はテレビ局でのアルバイトを通して、情報を正確に伝えることの重要性や、多くの人に情報を届けるメディアの影響力について学んでいます。

テレビ局での経験を通して、観光学部での学びとつながっていると感じることはありますか。

テレビ局で働くようになってから、ニュースや番組を見る視点が変わりました。

例えば地域が紹介される番組を見ると、一人の視聴者として「行ってみたい」と感じる一方で、観光学部生としては、「なぜこの場所が取り上げられているのか」「どのような魅力を切り取って伝えているのか」と考えるようになりました。

特に、オーバーツーリズムが問題となっている観光地のニュースを見ると、観光客の取り上げ方にも目が向きます。どのような映像や言葉を使って伝えるかによって、視聴者がその地域に持つ印象も変わるのだと感じました。

一方で、テレビ番組で和歌山が紹介されていると、知っている場所でも改めてその魅力に気付くことがあります。

こうした経験から、テレビで地域を紹介することは、視聴者がその場所を知り、「行ってみたい」と思うきっかけになる一方で、伝え方によって地域のイメージにも影響を与えるのだと感じています。観光学部で学んできた「地域の魅力を見つけ、伝える」という視点と、テレビ局での経験がつながっていると思います。

将来は記者を目指しているそうですが、その夢と観光学部での学びは、どのようにつながっていますか。

将来は、スポーツをはじめ、まだ広く知られていない人や出来事に光を当て、「声なき声」を届けられる記者になりたいと考えています。

観光学部で地域について学ぶ中で、その地域に興味を持つきっかけは、何気ない情報との「偶然の出会い」から生まれることがあると感じました。

硬式野球部でも、選手だけでなく、指導者や審判、スポンサーなど、学生スポーツを支えている多くの方々の存在を知りました。このような、普段は見えにくい人や出来事との出会いを生み出せることが、テレビの魅力だと考えています。

観光学部で培った、さまざまな角度から物事を見る視点を生かし、誰かの「知りたい」「行ってみたい」という思いのきっかけをつくれる記者になりたいです。

観光学部だからこそ挑戦できたと感じることを教えてください。

観光学部で幅広い分野を学び、さまざまな価値観を持つ人と出会えたからこそ、将来やりたいことに本気で向き合えたと感じています。

特に、テレビ局でのアルバイトや、テレビ局への就職を目指した就職活動には、観光学部で学んだ「地域の魅力を見つけ、伝える」という視点があったからこそ挑戦できたと思います。

観光だけにとらわれず、自分の興味をさまざまな方向に広げながら、やりたいことを見つけていける環境でした。

最後に、観光学部への進学を考えている高校生へメッセージをお願いします。

観光学部には、北海道、沖縄、長崎、長野、東京など、全国各地から学生が集まっています。近畿圏出身の学生も多いですが、それぞれ異なる場所で育ち、異なる目標を持った仲間と出会える環境です。

私はもともと海外に苦手意識があり、「留学したくない、海外に行きたくない」と思っていました。一方で、周りには海外へ行きたい、留学したいという友人が多く、1年生の夏からタイへの留学プロジェクトに参加する友人もいました。

そのような友人たちから刺激を受け、2026年の年末年始には、部活動のオフを利用して5日間シンガポールを訪れ、初めて海外を経験しました。

親友がマラウイへの短期留学や韓国の大学への交換留学に挑戦したときには、昼のマラウイと夜の和歌山をつないでビデオ通話をしました。そして、「二人が帰ってくるまで、私も硬式野球部を頑張り切ろう」と思いながら過ごしました。自分とは違う目標を持つ仲間の存在が、自分自身の頑張る力にもなりました。

100人を超える同級生がおり、それぞれが異なる地域や環境で育ち、さまざまな目標を持っています。面白そうだと思って飛び込んだ観光学部で4年間を過ごし、多様な価値観を持つ仲間と出会うことができました。私にとって観光学部は、「世界の縮図」のような場所でした。

まだやりたいことが決まっていなくても、観光学部でさまざまな人と出会い、刺激を受ける中で、自分でも知らなかった世界に出会ってほしいと思います。

  • マスコットキャラクター「わだにゃん」 LINEスタンプ発売中!
  • テレメール全国一斉進学調査調べ 先輩が和歌山大学に入学を決めた理由
  • 夢ナビ 本学教員による学問のミニ講義