教育研究プログラムとその特色
博士前期課程(修士)では、観光学の全体像の習得を前提に、観光経営・地域再生・観光文化の3つの領域において、そのいずれかに精通しつつ高度な専門性を獲得でき、かつ全体に目配りした学際的・汎用的な能力を養うことを目指したプログラム編成を行っています。
特徴1
「基礎科目」の履修を通して、観光学とは何か、またこれを研究していく方法に関する基礎的かつ包括的な知識を獲得します。
特徴2 三本柱の応用科目群による専門的力量の深化
観光経営系科目群として、観光を経営学的な観点から学ぶための科目を配置しています。観光の発展のためには、観光行動を実現するためのサービス・運輸・流通などの各種観光関連産業の発展が必要です。これらの各種経営体のあり方や今後の方向性について、経営学やマーケティングの観点から探求していきます。
地域再生系科目群として、地域社会や地域経済との関わりという観点から観光現象を把握するための科目を配置しています。景勝地などをめぐることだけが観光ではありません。今日では、都市や農山村といった地域空間やコミュニティの魅力を高めていくことが重要です。こうした観光を通じた地域再生の道筋を探ります。
観光文化系科目群として、観光現象を文化論的な観点から探求していく科目を配置しています。様々な文化の存在こそは本来観光の不可欠の要素をなすものですが、人々の移動性の高まりや情報メディアの発展の下で、異文化体験への関心が格段に高まっています。文化の形成・創造という観点から、観光のあり方や方向性を考察していきます。
特徴3 社会性・実践性の重視
社会性や国際性を高めるための実践的な科目を配置しています。また、「基盤科目」において、いずれの専門的領域を専攻していく場合でも必要となる、基礎的なスキルの習得を目指すほか、インターンシップはもちろん、その他の科目においても実習やフィールドワークの要素が組み込まれています。また英語で実施する科目も複数配置しており、国際化時代に欠かすことのできない資質の獲得を目指します。