皆さん、こんにちは。お久しぶりです。

和歌山大学大学院システム工学研究科2年の阿児(あこ)です。

修士課程を修了し、6年間の和歌山大学生活を終える間際に、 「ラストブログ、書きませんか?」と声をかけていただきました。

今回は私が大学で学んだこと、経験したこと、心残りに思っていることから、

少しでも大学生活での不安を解消し、期待を更なるワクワクに変え、 大学生活を想像してニヤニヤするきっかけになるように

和歌山大学を満喫するために知っておきたい10のことをお伝えします。

 

1.人間としての内面を磨く

大学で学ぶことは知識や技術だけではありません。

むしろ内面を磨き、人間としての成長することのほうが大切だと思っています。

知識が増え、能力が向上し、技術が発展しても、それらを使うのが人間であり、新たに生み出すのもまた人間である以上、人間としての成長は必要不可欠ではないでしょうか。

今年度退任される山本健慈和歌山大学学長は「成長とはヒトから人間へ変わる過程にある。ヒトが群れをつくるとトラブルが起こる。

そういった時にどのように主張し、交渉し、我慢し、協調し、行動するかを考えることがとても大切だ」と仰っています。

(詳しい内容が知りたい方は『地方国立大学 一学長の約束と挑戦』をご一読ください)

この和歌山大学でたくさんの人と出会い、群れをなし、トラブルを乗り越えることで大きく成長してほしいなと思っています。

 

2.外面をつくる

内面を磨くことが大事だ!と書きながらも、内面は他者から見えないし、自分自身でも掴みどころがなく表現しづらいですよね。

大学を卒業しようと思えば単位が必要になりますし、就職活動ではどんな能力や技術を持っているのか説明する必要も出てきます。

また、各家庭に大学から成績の通知が行われるので、出資者であり保護者である両親に対して心配させないように、ネチネチと批判(笑)されないようにしたいです。

人間としての成長を示すためにも、目に見えるところを意識して創っていってほしいなと思っています。

 

3.学び方は一つではない

大学では高校とは異なり、(学部学科によっては必修科目があり、モデルのようなものはありますが)決まったカリキュラムはありません。

自分の学びたいことを自分で選択していくのです。もちろん、学びたいことが全て講義という形で開講している訳ではありません。

しかし、それでガッカリすることはありません。なぜなら、学ぶ形は1つではないからです。

図書館で調べることも、教授の部屋に行って指導を仰ぐことも、和大のOBOGを紹介してもらって話を聞くことも出来ます。

他学部の興味のある授業を聴講することも出来ます。 興味を持ったことを学び尽くしてください!

 

4.他学部、他学科の友達をつくる

和歌山大学の魅力の一つは、1つのキャンパスに複数の学部が併設しているところです。

各学部によって専門的に学ぶことが違うと、同じ問題に直面した時でも解決する方法が異なります。

背景知識や持っている技術や能力、それらの活用方法、論理の組み立て方が異なることから、研究への新たなヒントが得られ、活動に対する評価や客観的な意見をもらうことも出来ました。

山に登っている時には山の全体が見えなくなるので、一緒に登っていない各方面のプロ達に場所や天候やルートを確認してもらい、遭難しないようにしたいですよね。

 

5.けんかをする

当然ですが、暴力を推奨している訳ではありません。

ここでのけんかをするというのは、自分の意見を持って主張し、他者とぶつかった時に、目的を達成するためにお互い納得するまで議論するということです。

そうすることで、決断し、結果が出た時に本当の失敗や成功が見え、次に繋がるモノが出てくるのではないかと思います。

問題に付随する環境や条件は全く同じになることはありません。答えが一意に決まる問題ではないならば、答えはこれからつくっていくものであって、誰も知りません。

勇気を持って推し進めてほしいと思います。

 

6.和歌山大学をつくる

和歌山大学を構成しているのは教員と職員で、その出来上がった環境に学生が入っているという訳ではありません。

大学を構成しているのは教員、職員、学生です。 つまり、欲しいものを求めてもらうだけではいけないし、今ないものに対して不満をもらしていても何も進展しません。

新たな発見や技術発展を目指し、懸命に研究に取り組む学生がいます。 少しでも大学生活を楽しめるようにと新たにサークルをつくっている学生がいます。

大学に来づらくなった学生をフォローする学生がいます。 毎日部活を頑張り大会で優勝したり、素晴らしい結果を残す学生がいます。

東日本大震災の時にボランティアグループを結成し、今は来る南海トラフに備え、有事の際にすべきことを模索している学生がいます。

もっと和歌山大学の魅力を伝えるべく活動する学生がいます。 地方大学であれ、不本意入学であれ、夢や目標がなくても、和歌山大学でできることはたくさんあります。

あなたは何をし、何を与えることができますか?

 

7.一生付き合っていける仲間をつくる

つくると書きましたが、実際は結果としてそんな仲間ができるのだと思います。

たくさんけんかをし、お互いの境界線をよく知っているからこそお互いの居心地の善し悪しがわかるようになるのでしょう。

まだ社会人として働いていないのでわからないですが、社会人になってできる関係と学生の頃にできる関係は大きく異なるそうです。

利害関係を全く無視した関係はそう簡単につくれないのだとか。 社会人になって今まで以上に苦労している人が友人や先輩にもいます。

そんな時にも相談にのってもらい、一緒にお酒を飲み、また明日から頑張ろうと切磋琢磨できる、そんな関係が続くといいんじゃないかと思います。

 

8.腰を据えてガッツリ取り組む

目先にある美味しそうな話に飛びつき、フラフラとなんやかんやするのも面白そうですが、なにか1つのことだけでも腰を据えて取り組むことをおススメします。

大学の先輩から聞いた腑に落ちた例を一つ。

部活に打ち込んできた人は想像しやすいと思いますが、真剣に部活をやっていると単に競技に対するおもしろさ以外に、難しさや辛さを感じることがあると思います。

それは上達する上での壁であることが多いのですが、その難しさや辛さを超えるとさらにその競技に対するおもしろさに気づきます。

一方でスポッチャのような体感型ゲームにもおもしろさはありますが、深みはありません。

大学に入ってなにか新しいことにチャレンジしようと思っているのなら、引退や卒業するまでは継続してやってほしいなと思います。

 

9.成功と失敗を経験する

成功したり、失敗するためには、目標を決める必要があります。目標はどんな時でも必要という訳ではありません。

個人で興味を持ったことを黙々と進める上では必要ないでしょうし、実際細かくスケジュールをつくっている人も少ないのではないでしょうか。

しかし、チームとなれば話は変わります。自分一人が目的を理解し、目標を立てたとしてもチームに共有し、理解してもらい、実行してもらわないとチームは動きません。

目的を持ち、目標を明確にし、スケジュールを立て、それに向けてチームとして動くことはとても難しいです。

でも、だからこそ和歌山大学で挑戦してほしいです。 くすぶっている学生が多く、活動をサポートする仕組みも協力してくれる教職員も多いので、挑戦する環境としては良いのではないかと思います。

 

10.感謝する

他者が介入することで生じる衝突もあれば、煩わしさもあります。

それでも決して一人で生きているのではありませんし、一人でできることはたかが知れています。 こんな私でも心配し、励ましてくれる人が身近にいます。

直接的ではなくても、伝わるものもあります。 このような人の存在に気づくことで、また新しいことに挑戦しよう!もっと成長しよう!楽しい一日を送れるようにしよう!と思えるのです。

いくつになっても、誰に対してもずっと持っていたいものです。

 

いかがでしたか? 意識的な話が多くなってしまいましたが、気持ちの持ちようで同じ景色も違って見えるはず!虹色(?)の大学生活を送ってくださいね!!