人生、逆算はほどほどに【受験生応援リレー⑥】
2018.01.12
突然ですが今年の夏、もう一度受験することにしました。
学部を卒業したあと、大学院に進むことを決めたからです。
自己紹介が遅くなりました!システム工学部3年の池内天子です。
環境デザインメジャーで建築や環境を中心に勉強しています。
1年前の秋、祖母の「あと生きれて10年くらいやし、はよ結婚してや~」の一言で、
今まで意識してなかった自分の10年後がいきなり飛び込んできました。
10年後って31歳かー...
お母さんがわたしを産んだ年齢ってちょうど31歳やん。
わたしも結婚しててほしいし、子どもがいたらいいなあ。
それなら何歳で就職して、この資格を何年で取って、結婚して産休とって子ども産んで会社に復帰して...
ということは学部卒で働かないといろんなことが遅れてしまうんじゃないかな?
それでも、就職にも院進学にも決めきれずにいました。
そんなときに、先輩の卒業設計の発表講評会が行われました。
卒業設計は卒業論文や今まで学んだことを活かす最後の設計課題です。
学んだことを形にして発表する先輩たちをみながら、
「ここで発表したら、絶対もっと勉強したくなる。」
と強く思いました。
卒業論文や卒業設計は、学部最後の課題であると同時に初めての大きな研究なので、「今回はあそこができなかった」「次はこうしたい」「このテーマをもっと深く掘り下げたい」など、終えた後にもっと見えることがあると思いました。
私は私のテーマを見つけて答えを探したい!!!卒業論文や卒業設計だけでできるのかな?足りない気がする。
でもまだ「早く社会に出た方がいいんじゃないのか」という思いも残っていました。
どっちつかずの気持ちをどうすることもできないでいたとき、
医学部に進むために何年も試験勉強している高校時代の友達と話すことがありました。
「院行くか悩んでるんよ。だって2年卒業するの遅くなるんやで?」
「そんなん私どうなるんよ(笑)」
「何年も浪人するってどんな感じなん?」
「しんどいよ!でも勉強面だけじゃなくて自分の精神的にあかんところがやっと分かってきてん。この問題はずっと自分についてくるものやから、今乗り越えたいっていう気持ち。
あんたの院に進むかどうかの話やけど、そんなに悩んでるってことは行きたいってことやろ?やのにどうでもいいことでその気持ちを我慢してるようにみえる。」
「どうでもいいって(笑)どうでもよくないし!」
「どうでもいいやん。だってさ、じゃあ学部で卒業してほんまに結婚できたり、子ども産めたりできるって思う?そんなん分からんやろ?そのとき院進まんかったことを後悔すると思うで。」
たしかに!それで思い通りにならなかったらつらい!
10年後を考えて人生を逆算せずに、今したいことがあるならそっちを優先しよう。
就職しても勉強は続くけど、社会に出る前に今はもっと大学で自由に勉強したい。
やっと院にむけて動き出せそうです。
受験生のみなさんも
「大学卒業後こうありたいから、ぜったいこの大学のこの学部に入らないといけない!」
と思い詰めたりすることはないですか?
たしかに将来のための計画は大事ですが、計画に"絶対"はないので、今の気持ちに素直になって進む道を決めるのもいいんじゃないって思います。
みなさんが好きなことを思いっきり勉強できる大学に入学できますように。
「突進するぞ!」(和歌山アドベンチャーワールドのクロサイくん)
次回は観光学部のトランペットガール・かほわんです!
センター試験おわっても受験生応援リレーは続きますよ〜!おたのしみに☆