みなさんこんにちは!
大学院システム工学研究科1年生の谷口祐太です.
多くの学生たちが長い長い春休みに突入して1週間以上ですが
私はというと,毎日大学に来て研究室で研究をしています......
私の研究室では今週の18日(水)に博士前期課程を修了する人たちの修士論文発表会,
19日(木)には学部を卒業する人たちの卒業論文発表会があったところで,
今日になって,やれやれひと段落といった感じです.
さて今回のブログテーマは「ワダイの歴史」ということで
学部・学年を問わず,研究に打ち込める施設である
「協働教育センター(通称:クリエ)」の歴史をご紹介します.
とその前に,
文章を書くときの一般的な句読点は「、。」だと思いますが,
私を含め理系な人たちが文章を書くときは「,.」を使うので
今回のワダイ広報Blogは「,.」でお届けします!
和歌山大学が現在の栄谷キャンパスへ移設された1986年には,
クリエというセンターもなければ建物すらありませんでした.
ちなみに私も生まれていません......
1995年にシステム工学部が開設されたのに続き,
クリエが設立されたのは2001年4月のことです.
前々回のブログで梅原くんが紹介してくれた
「キョウヨウについて考える。」にも書かれていますが
国立大学が教養教育の大切さを改めて考え始めた時代に一致しますね.
開設当時の名称は「学生自主創造科学センター」でしたが,
2014年4月に「協働教育センター」という名前に変わりました.
しかし,「クリエ」という愛称は今も昔も変わりません.
システム工学部が開設されたときに,システム工学部性が履修することのできる
「システム工学自主演習」という科目が設けられ,クリエが開設された際には
全学部の学生が履修できる「自主演習」という科目が設けられました.
自主演習は,一般的な教養科目や専門科目とは異なる特殊な科目で
学ぶ内容も,担当の先生も,そのスケジュールも,すべて学生自身が決めます.
しかし,これは遊びではありません.
きちんと活動を通じて得たことをレポートにまとめて提出することで
学びを身につけたと大学に認めてもらうことができ,
卒業するために必要な「単位」を取得することができます.
2014年度までに延べ5801人もの学生が自主演習を履修してきました.
私は,大学に入学した1年生のときにはカメラを取り付けた巨大な風船を
宇宙に向かって放球して地球の映像を撮影する研究をしていました.
2年生のときから大学院に進学して今に至るまでは太陽光電池を搭載している
電気自動車「ソーラーカー」の製作に関する研究をしています.
他には,映像コンテンツを作ったり,2人乗り自転車を作ったり,
ロボットを作ったり,ロケットを作ったりしている人たちがいます.
そんなものを一体どこでどうやって作るんだろう......
と思うかもしれませんが,そんな学生たちの活動をサポートしてくれるのが
「クリエ」なのです!
クリエという施設は日本の大学の中でも珍しい施設で,
他大学の方々が自分の大学にも同じような施設を作るための参考に
視察にこられることもあります.
クリエの工作室はまるで工場のようです.
講習を受けるだけで,この機械を学生が自由に使うことができます.
私が初めてクリエに出会ってからもうすぐ6年になります.
その間にクリエもいろいろと変わっていきました.
金属を加工したりする「工作室」の機械も増えましたし,
他の大学やチームとの交流も増えましたし,
なによりクリエで活動する人たちがすごく増えました.
6年前はクリエをかなり広々と使っていた記憶がありますが,
いまとなってはいろんな人たちで場所を譲り合ったり(取り合ったり)して
活動をしているような状態です.
このワダイ広報Blogを読んでくださってる方のなかには,
和歌山大学への入学試験を来週に控えている方も
いらっしゃるかもしれません.
和大生になったら,クリエで自主演習なんていかがでしょう.